2025年3月5日の報道によると、 感染性胃腸炎の患者数が過去10年間で最多 となりました。特に ノロウイルスが原因となる集団感染 が、飲食店や施設を中心に相次いでいます。
国立感染症研究所によりますと、先月23日までの1週間に全国の3000の小児科から報告された感染性胃腸炎の患者の数は、1医療機関あたり10.32人にのぼりました。
ノロウイルスは、 「ノンエンベロープウイルス」 に分類されます。これは、 ウイルス表面に脂質の膜(エンベロープ)を持たない という特徴を持つため、 一般的なアルコール消毒では効果が弱い のです。
エンベロープウイルス(インフルエンザなど) → アルコールで不活化しやすい
ノンエンベロープウイルス(ノロウイルスなど) → アルコールに抵抗がある
■カギはトイレの衛生管理
ノロウイルスは 非常に感染力が強い だけでなく、 アルコール消毒が効きにくい 特徴があります。そのため、一般的な消毒方法では不十分で、 適切な対策をとらないと感染が広がりやすくなります。
さらに、 便やおう吐物にウイルスが含まれている可能性があるため、トイレがノロウイルスの感染源 となるケースが多く、特に 便座の裏や床、ドアノブ などの衛生管理が感染拡大を防ぐカギとなります。
ノロウイルスの感染経路は主に以下の3つです。
接触感染(感染者が触れた場所を介して感染)
飛沫感染(吐しゃ物の飛沫が乾燥し、空気中に舞うことで感染)
経口感染(汚染された食品や水を摂取して感染)
特にトイレはノロウイルスの温床になりやすい場所 です。トイレ内のどこに注意すべきかを見ていきましょう。
便座の裏・フタ → ウイルスが付着しやすく、掃除を怠ると広がりやすい
トイレの床 → 吐しゃ物や飛沫が落ちやすく、足裏から拡散するリスク
ドアノブ・レバー → トイレ使用後に触れるため、ウイルスが付着しやすい
トイレ清掃は 目に見える汚れだけでなく、見えないウイルスを除去することが重要 です。
ジェスパを使用
便座の裏やトイレのフタも拭き取る
床やドアノブ(特にトイレの使用後は重点的に)
流行中はジェスパを常備しておきましょう。