10月31日公表された数字では、咽頭結膜熱いわゆるプール熱の患者数が、過去10年最多となった。
プール熱とは、流行時期が夏場でプールで感染することからプール熱と呼ばれているもので、飛沫感染、接触感染によって
拡大します。
基本的に流行期は夏場ですが、1年中確認される感染症です。
アデノウイルスが原因で、のどの炎症咽頭痛 目が腫れる結膜炎などが代表的で、発熱や一般的な風邪の諸症状も現れることもあります。
沖縄(6.9人)、福岡(6.33人)、奈良(5.47人)、佐賀(4.0人)、大阪(3.58人)、京都(3.18人)、三重(3.07人)で警報基準(3.0人)
9月にも確認された大阪が現在も継続中です。
夏を過ぎて流行し、過去最多を記録していることから今後も全国的に拡がる可能性があります。
警報基準に達していない地域も注意が必要です。
症状が収まっても、目やのどから2週間、糞便からは4週間ウイルスが排出されると言われています。
特に、保育所で乳幼児は唾液などが付着したおもちゃや、手指等から感染することも考えられます。
また、糞便の処理をするおむつ交換台やその周辺にウイルスが付着する可能性があるため、
ジェスパを活用し感染防止にお役立て下さい。
今後はノロウイルスにもご注意
そして、10月30日のニュースで千葉県の保育所において、ノロウイルスが原因の感染症胃腸炎が確認されました。
園児と職員合わせて88名の集団感染です。
季節的にも今後はノロウイルスにご注意下さい。
プール熱の原因であるアデノウイルス、そしてノロウイルスは、膜をもたないノンエンベロープウイルスであります。
ノンエンベロープウイルスはアルコール製剤に抵抗があると言われています。
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