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春先に気をつける、温度管理

食中毒を起こす細菌が活発になる温度

朝晩は少し寒いですが、昼間は汗ばむ気温になる季節です。

ついつい、冬の寒い時期と同じように、「すぐ使うから」「すぐ食べるから」と食材や買ってきたお総菜を放置していませんか?

一般的には、細菌が活発化する温度は20℃~40℃と言われてますが、HACCP(ハサップ)では、10℃~60℃を「危険温度帯」と定義しています。

細菌によっては、10℃以下、60℃以上であっても死滅しません。細菌の増殖スピードが遅延するだけです。

また、増殖スピードは細菌によって異なり、発症菌数に関係してきます。

どの程度の細菌数量を摂取したかによって、発症する数量ですが、100個程度で発症するものもあれば、10万個以上で発症する細菌もあります。


食中毒予防の三原則は、「つけない」「増やさない」「やっつける」です。

三原則の一つをクリアすると、リスクは軽減されます。

上記のグラフは、食中毒の発生件数です。意外と警戒される夏場は少なく、10月と3月が多い月となっています。

暖かくなる時期、寒くなっていく時期、季節の境目は警戒も緩んでしまうのでしょうか。

石川県金沢市では、毎年3月下旬から4月下旬まで飲食店へ立ち入り検査をしています。調理器具の汚れ具合や、冷蔵庫の温度を測って、適切に管理しているか検査しているそうです。

この時期、日中20℃を超えることも多く、食中毒を起こす細菌が活発化し増殖させないためにも、買ってきた食材等はすぐ冷蔵庫に入れて下さい。

また、冷蔵庫内の温度を定期的に確認し食中毒予防につなげましょう。