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手足口病 再び増加 感染者数過去10年で最多

全国の状況 第37週(9/9~9/15)

国立感染症研究所からデータの状況を感染状況の多い、都道府県を抜粋。

全国報告数25,143人 定点あたり報告数 8.03人

警報基準は、定点あたり報告数5.0人

報告数 定点あたり報告数
1 富山県 621 21.41
2 宮城県 840 15.27
3 愛媛県 558 15.08
4 島根県 290 13.18
5 石川県 367 12.66
6 山口県 491 11.42
7 静岡県 1012 11.37
8 滋賀県 406 11.28
9 山形県 312 11.14
10 岩手県 440 11
11 神奈川県 2421 10.81
12 愛知県 1902 10.45
13 長野県 553 10.43
14 香川県 260 9.29
15 埼玉県 1521 9.27
16 東京都 2394 9.1
17 福井県 227 9.08
18 長崎県 399 9.07
19 鳥取県 163 8.58
20 福島県 410 8.37
21 岐阜県 443 8.36
22 京都府 625 8.12
23 千葉県 961 7.81
24 新潟県 424 7.71
25 和歌山県 220 7.59
26 山梨県 182 7.58
27 兵庫県 897 6.95
28 栃木県 307 6.67
29 北海道 850 6.2
30 奈良県 210 6.18
31 福岡県 710 5.92
32 宮崎県 202 5.61
33 茨城県 405 5.4
34 鹿児島県 269 5.27
35 群馬県 278 5.25
36 青森県 185 5

警報基準の5.0を超えている、道府県は36となっています。

アルコールが効きにくいとされている

手足口病は、主に「コクサッキーウイルス」や「エンテロウイルス」によって引き起こされます。

アルコールが効きにくい理由

ウイルスには2つのタイプがあり、手足口病のウイルスは「ノンエンベロープウイルス」と呼ばれるものです。このタイプのウイルスは、脂肪の膜(エンベロープ)を持たないため、アルコールではその構造を壊すことができず、効果が弱いのです。

エンベロープウイルスとの違い

「エンベロープウイルス」は脂肪の膜を持っており、アルコールはこの膜を破壊することでウイルスを不活性化します。つまり、アルコールはエンベロープウイルスには効果的ですが、手足口病のウイルスには効きにくいという違いがあります。

回復後も、糞便にウイルスが含まれている可能性

手足口病が完治した後も、感染者は数週間にわたってウイルスを含んだ糞便を排出することがあります。この期間中は以下の点に注意する必要があります。

注意点

  1. トイレの衛生管理: 感染者が使用したトイレは、定期的に除菌を行うことが重要です。特に便座やフラッシュレバーなど、手で触れる部分は徹底的に清掃します。

  2. 手洗いの徹底: トイレ使用後には必ず石鹸と水で手を洗います。また、おむつ替えの後や糞便に触れた後も同様です。手洗いを怠ると、他の家族や同居人に感染を広げるリスクが高まります。

  3. おむつの処理: 小さな子供が手足口病にかかった場合、おむつの処理には特に注意が必要です。使用済みのおむつは密閉できる袋に入れてから廃棄し、手洗いを徹底します。

  4. 食事の前後の手洗い: 食事の前や調理の前にも手洗いを徹底します。これにより、ウイルスが食べ物や食器に付着するのを防ぎます。

  5. 家族への周知: 家族や同居人にも手足口病の特性と予防策を周知し、感染拡大を防ぎます。特に免疫力が低い高齢者や慢性疾患を持つ人がいる場合は、感染防止策を強化します。

感染予防策の実践

手足口病が治癒した後も感染予防策を続けることで、家族内やコミュニティでのウイルス拡散を防ぐことができます。これらの対策を徹底することで、再感染や他の人への感染を予防できます。

まとめ

手足口病は通常、数週間で症状が治まりますが、完治後もウイルスを排出し続けるため、適切な衛生管理が重要です。特に、トイレの使用後やおむつの処理の際には、徹底した手洗いや消毒を心がけることで、他の人への感染を防ぐことができます。家族全員がこの感染予防策を理解し実践することで、安全で健康な環境を維持することができます。

流行期には特に、トイレ個室内、おむつ交換台付近、こどもたちが触れるおもちゃなど、ジェスパを噴霧して、感染予防にお役立て下さい。