全国の状況 第26週(6/24~6/30)
国立感染症研究所から第26週(6/24~6/30)データの状況を感染状況の多い、都道府県を抜粋。
全国数値のため、各自治体が公表する数値よりも1週間程度遅れています。
全国報告数26,544人 定点あたり報告数 8.45人
|
都道府県 |
報告数 |
定点あたり報告数 |
1 |
三重県 |
1000 |
22.73 |
2 |
兵庫県 |
1731 |
13.42 |
3 |
鹿児島県 |
653 |
12.8 |
4 |
香川県 |
357 |
12.75 |
5 |
埼玉県 |
2027 |
12.51 |
6 |
滋賀県 |
427 |
11.86 |
7 |
岡山県 |
617 |
11.43 |
8 |
岐阜県 |
595 |
11.23 |
9 |
富山県 |
317 |
10.93 |
10 |
静岡県 |
954 |
10.72 |
11 |
徳島県 |
243 |
10.57 |
12 |
広島県 |
764 |
10.47 |
13 |
奈良県 |
346 |
10.18 |
14 |
栃木県 |
487 |
10.15 |
15 |
東京都 |
2609 |
9.88 |
16 |
愛知県 |
1789 |
9.83 |
17 |
千葉県 |
1220 |
9.68 |
18 |
熊本県 |
482 |
9.64 |
19 |
山口県 |
411 |
9.56 |
20 |
福岡県 |
1123 |
9.36 |
このほか、警報基準の5.0を超えている、道府県は36となっています。
手足口病:大人も注意が必要な感染症
手足口病は、エンテロウイルスによって引き起こされる感染症で、主に乳幼児や子供に多く見られます。しかし、大人もまれに感染することがあり、その際のリスクや対処法について理解しておくことが重要です。
子供が感染しやすい理由
子供は免疫力が未熟なため、手足口病のウイルスに対する抵抗力が低く、感染しやすいです。特に、幼稚園や保育園など集団生活をしている子供は、接触機会が多いため感染リスクが高くなります。
大人が感染した場合のリスク
大人が手足口病に感染すると、次のようなリスクがあります。
-
重症化のリスク: 大人が感染すると、子供よりも症状が重くなることがあります。特に、発疹の数や痛みが強く、高熱や全身の倦怠感が顕著に現れることが多いです。
-
症状の長期化: 子供に比べて症状が長引く傾向があり、特に口内の潰瘍が治りにくく、食事や飲み物を摂る際に長期間痛みが続くことがあります。
-
合併症のリスク: まれに大人でも髄膜炎や脳炎などの重篤な合併症を引き起こすことがあります。これらは早期に医療機関での対応が必要です。
-
免疫力低下時の感染: 慢性疾患を持っている場合や免疫抑制療法を受けている大人は、感染しやすく、症状も重くなることがあります。
回復後も、糞便にウイルスが含まれている可能性
手足口病が完治した後も、感染者は数週間にわたってウイルスを含んだ糞便を排出することがあります。この期間中は以下の点に注意する必要があります。
注意点
-
トイレの衛生管理: 感染者が使用したトイレは、定期的に除菌を行うことが重要です。特に便座やフラッシュレバーなど、手で触れる部分は徹底的に清掃します。
-
手洗いの徹底: トイレ使用後には必ず石鹸と水で手を洗います。また、おむつ替えの後や糞便に触れた後も同様です。手洗いを怠ると、他の家族や同居人に感染を広げるリスクが高まります。
-
おむつの処理: 小さな子供が手足口病にかかった場合、おむつの処理には特に注意が必要です。使用済みのおむつは密閉できる袋に入れてから廃棄し、手洗いを徹底します。
-
食事の前後の手洗い: 食事の前や調理の前にも手洗いを徹底します。これにより、ウイルスが食べ物や食器に付着するのを防ぎます。
-
家族への周知: 家族や同居人にも手足口病の特性と予防策を周知し、感染拡大を防ぎます。特に免疫力が低い高齢者や慢性疾患を持つ人がいる場合は、感染防止策を強化します。
感染予防策の実践
手足口病が治癒した後も感染予防策を続けることで、家族内やコミュニティでのウイルス拡散を防ぐことができます。これらの対策を徹底することで、再感染や他の人への感染を予防できます。
まとめ
手足口病は通常、数週間で症状が治まりますが、完治後もウイルスを排出し続けるため、適切な衛生管理が重要です。特に、トイレの使用後やおむつの処理の際には、徹底した手洗いや消毒を心がけることで、他の人への感染を防ぐことができます。家族全員がこの感染予防策を理解し実践することで、安全で健康な環境を維持することができます。
流行期には特に、トイレ個室内、おむつ交換台付近、こどもたちが触れるおもちゃなど、ジェスパを噴霧して、感染予防にお役立て下さい。